ビジネスには常に課題があり、それを解決するための思考法である「戦略思考」を学べるがこの1冊。
「戦略思考 コンプリートブック」は日本実業出版社様より献本いただきました。
戦略思考 コンプリートブック目次
- 序章 戦略思考であなたの付加価値を高めよう
- 第1章 オリエンテーション―戦略思考のアプローチを知ろう
- 第2章 基礎トレーニング(左脳でイシューツリーを作る
- 第3章 右脳で仮説の手がかりをつかむ)
- 第4章 実戦テクニック(論点を分解し初期仮説を作る
- 第5章 仮説を実際に検証してみる)
- 終章 戦略思考であなたの人生を豊かにしよう
「サラリーマン」から「ビジネスパーソン」へ
本書では会社に付加価値を提供できない指示通りにしかできない会社員をサラリーマンとし、企業に対して付加価値を提供できるのが「ビジネスパーソン」であり、自分で課題を見つけて解決する力を持った人材と定義しています。
そして「ビジネスパーソン」になるには「戦略思考」を身につける必要があるということで、本書では実際の研修の講義をまとめたものを通してその方法を学ぶことができます。
左脳の論理力と右脳の想像力
課題を解決するには仮説を立てて検証することを繰り返すことで、結論へ導いていきます。
そのためには左脳的右脳的なものの組み合わせが重要。
そこで第2章では左脳の論理思考としてMECEやイシューツリーなどのフレームワークから論点を構造化していきます。
第3章では右脳を使って課題解決力のために大切な仮説を考えていく力をトレーニングします。
初期仮説を立て、仮説を検証する
第4章では、いよいよ実戦ということで、初期仮説を作るために論点を分解するためのポイントと論点分解のために「3C」「SWOT」といったフレームワークが説明されています。
そして、第5章ではいよいよ仮説を検証するため、「トレンド分析」「パレート分析」といった検証のためのフレームワークを使い、検証し、結論へと導いていきます。
「MECE」「SWOT」などビジネス上でのフレームワークは色々なビジネス書で解説されていますが、解説だけの本も多いです。
本書は実際のビジネス研修からの演習や講義からまとめたものということで、基礎トレーニングから始まり、フレームワークを使った実戦という流れで「戦略思考」が学びやすい1冊となっています。
特に第4章、5章では例題も出されるので、自分の頭で考えるための良い演習となることでしょう。
戦略思考のスキルを身に付けたい方に読んでもらいたい1冊です。