実店舗を持つよりはるかに手軽にネット上ではECサイトを持つことができますが、手軽にできることと売れることはまた別な話なわけで、ECサイトを本気で運営したい人にぜひ読んでもらいたいのがこの「儲かるECサイト 運営講座」。
「儲かるECサイト 運営講座」は秀和システム様より献本いただきました。
「儲かるECサイト 運営講座」目次
CHAPTER 1「結果の出るECサイト」とは、そもそもどういうものなのか?
1 「ECサイトを作ってみた」でも売れてますか?
2 ヤフオク、メルカリで販売しても良いんじゃない?
3 インターネット市場の需要と供給のバランスを考えよう
4 ECサイトで売りづらい商品・サービスをどうするか?
5 実店舗で売れても、ネットで売れるとは限らない
6 友人・家族の「これ売れるよ!」は参考にならない
7 「知りあい」ではない人に見てもらえる?
8 利益が出て継続できるか考える
9 ECサイトも「集客」「接客」「追客」で考える
CHAPTER 2 運営方針や商品企画について、もう一度ちゃんと考えよう
1 誰でも作れるようになったECサイト
2 あなたのサイトで買う理由・選ぶ理由はある?
3 商品企画から練り直してみよう
4 商品の差別化について考えよう
5 競合の調査は必要だが、意識しすぎないこと
6 モール型ECへの出店も考えてみよう
7 扱う商品の特性をもう1度きちんと考えよう
8 ECサイトは4×2モデルで考える
9 コンセプトはズレてきていない?
10 店舗名(サイト名)は変更してもOK
11 サイトのキャッチコピーを見直そう
12 少し売れているからでは危険!見直しは定期的に行おう
CHAPTER 3 サイトの作りとデザインを「見やすく」「分かりやすく」「買いやすく」しよう
1 サイトの運営は、独自ドメインで行っている?
2 デザインとコンテンツ、商品は切り離さない
3 デザインで重要なのは「分かりやすい」こと
4 会員登録フォーム・申込みフォームを見直そう
5 会員IDの考え方とメールアドレスについて
6 問合せ先(電話番号)と問合せフォームは分かりやすくなってる?
7 注文方法は、分かりやすく説明できてる?
8 価格は明確になってる?
9 ユーザーは「明確な納期」「早い納品」のサイトを利用したい
10 実体(人感)を感じさせ誰が運営しているか明確にしよう
11 法人ターゲットの場合は担当者に響く見せ方をしよう
12 実店舗がある場合は、アクセス方法も詳細に明記しよう
13 事例の紹介は積極的に行おう
14 分かりにくい内容には動画やマンガを活用しよう
15 複数のデバイスからサイトを確認しよう
CHAPTER 4 検索流入に最重要のSEOとコンテンツ/ファン戦略ためのSNSは理解できてる?
1 検索エンジン・SEOの重要性について知っておこう
2 商品やサービスに検索需要があるのか考えよう
3 検索流入を増やすためにはコンテンツ量が重要
4 読み方や書き方が統一されていない「表記ゆれ」を解決しよう
5 コンテンツSEOについて知ろう
6 ブログはサイトドメイン下のURLで書こう
7 ブログを始めたら定期的な更新が必要
8 SNSの活用は有効だが、時間が取れないならやらなくていい
9 SNS上ではライバル店と協力し合うこともできる
10 Twitter・Facebook活用の裏技はサイテーション
11 写真には絶対に手を抜かない
12 写真のサイズ(縦横比)を考えよう
13 ギフト用に必要な写真を把握しよう
14 コンテンツを作れないのなら外注も考えよう
15 外注先やSEO業者の選定について
CHAPTER 5 売れるサイトにしていくために、商品を見直そう
1 売れない商品には構わない
2 売れるものに力を入れて、さらに売り上げを伸ばす
3 問合せから商品化・サービス化について考えよう
4 在庫切れのリスクとチャンスロスを放置しないこと
5 セット商品にして単価を上げる
6 商品に訴求力のあるキャッチコピーを付けよう
7 他にはない商品・サービスでサイトの商品力を上げよう
8 お客様の声を見逃さない仕組みづくりをしよう
CHAPTER 6 広告と販促がちゃんとできていないサイトに、お客は来ない
1 ネット広告の種類と考え方の基本
2 コンテンツを作れないのなら広告は有効
3 リスティング広告を活用しよう
4 Twitter・Facebook広告を活用しよう
5 アフィリエイト広告について知ろう
6 アフィリエイト広告は慎重に行おう
7 アンバサダーを募ろう
8 認知度を上げたいのならブロガー・ライターを活用しよう
9 取材は積極的に受けよう
10 リピーターになってもらう仕組みを作ろう
11 メルマガは今でも一番の販促手段
12 メルマガの種類と配信頻度について知っておこう
13 メルマガでネット商品の予約販売を受けよう
14 信頼関係を築ける「THANKSメール」は重要
15 誕生日メールは期待されている
16 メルマガの登録アドレスの傾向を知っておこう
17 メルマガ配信設定時は細心の注意を払おう
18 広告や販促ができる場所はネットだけではない
CHAPTER 7 アクセス解析や各種ツールを有効活用して、運営を効率化しよう
1 アクセス解析でユーザーのネットの使い方を知ろう
2 アクセス解析で重要なKGIとKPI
3 コホート分析でLTVを調べて改善しよう
4 サイト内検索は改善データの宝庫
5 サイト内検索のデータはきちんと検証しよう
6 サイト内検索エンジンはGoogleカスタム検索でもOK
7 レコメンドがレコメンドになっているか確認
8 ヒートマップツールもできれば活用しよう
9 PV はあるのに売れないのならWeb接客サービスを導入しよう
10 ツール導入時に気をつけるべきこと
CHAPTER 8 スマホの役割とパソコンの役割をきちんと把握しよう
1 スマホでのネット利用が増えているなら、サイトをスマホ中心にするべきなのか?
2 「スマホでよく見られてる」だけでは駄目
CHAPTER 9 押さえておきたい、O2Oとオムニチャネル
1 O2Oとオムニチャネルについて
2 店舗⇔ECサイト⇔SNSでつなげる
3 店舗顧客のメールアドレスを取得しメルマガ登録してもらう
4 枠にこだわる必要性は無い
Epilogue コンサルタントやセミナーも活用する
1 コンサルタントは必要?
2 コンサルタントは2つに分けられる
3 セミナーはうまく活用しよう
目次の見出しを見るだけでも、基本と重要なポイントがしっかり抑えられていることがわかります。
著書にはネットショップ運営の経験もあり、アフィリエイターとしても有名な鈴木利典氏が、共著のはたけやまよりえさんの名は初めて知りましたが、オーダーメイドのギフト品のECサイト「アトリエココロ」を自宅の一室で創業し、後に法人化した方だそうで、いずれもECサイトを経験してきた方となっています。
そしてブログ飯でおなじみの染谷昌利氏が監修を努めています。
コンセプト決め、サイト設計、そしてマーケティング
本書ではまずは、結果の出るECサイトとはどんなサイトかというところからはじまり、結果を出すにはどういうECサイトにすべきかコンセプトなどを考えていきます。
次のステップとしてECサイトを運営していく中で、訪れたユーザーを購入へつなげるためのサイト設計を学んでいきます。
そしてさらに広げるためのポイントとしてSEO施策や広告や販促、ツールを利用してさらに分析するといった点が解説されており、ECサイトを運営していくうえで重要な「集客・接客・追客」のための戦略・戦術を学ぶことができます。
ECサイトだけでなく、ブログやアフィリエイトにも参考なる内容
ECサイトを始めたい、始めたけど売れなくて困っているという人にとってもこれを読むことで何かが変わると思います。
下手に高いお金出してECサイトセミナーに行くよりよっぽど参考なると思いますよ(笑)
物を販売するためには、別にECサイトじゃなくてもよいわけで、ヤフオクやメルカリで販売してもいいんじゃない?という考え方は確かにと思いましたね。
本書はECサイト運営のための本ですが、それぞれのポイントや視点はブロガーやアフィリエイターにも通じる共通点が多々あり、大変参考なりました。
今後自分がECサイトもやってみたくなった時に、また読み直そうと思っています。