学校の試験問題と違い、社会に出ると99%の仕事は、「正解のない問い」にあふれており、その「正解のない問い」に仲間と共に挑むことが常に求められている。
では、その正解のない問いに対してみんなでどう考えていくか、そのための思考フレームである「リボン思考」を解説しているのがこの1冊。
「東大教養学部「考える力」の教室 」はSBクリエイティブ様より献本いただきました。
Contents
東大教養学部「考える力」の教室 目次
- 1時限目 「考える力」とは何か? ─「独創的」への入り口─
- 2時限目 インプット ─情報の取り入れ方─
- 3時限目 コンセプト ─考えの肝をつかむ─
- 4時限目 アウトプット ─アイデアを飛躍させ、人の心を動かす─
- 5時限目 共創力で考える ─「考え方創造」のおしえ─
- おわりに 【解説】「教養」とは考える力である
新しいものを生み出す思考フレーム「リボン思考」
・インプット
↓
・コンセプト
↓
・アウトプット
ここで重要なのがインプット、よくアウトプットすることが重要と言われますが、インプットは料理でいえば素材にあたります。
良い素材でなければ良質なアウトプットは生まれません。
そこで新しいことを考えるためには、広くたくさんの素材を集めることが重要で、役立つインプットに関してのポイントが本書で書かれております。
インプットの次の「コンセプト」は、ラテン語で「con(しっかりと)+capere(つかまえる)」というところからきており、コンセプトとは「(ひとことで言うと)何んなのか?」
インプットの素材をうまく調理するためには考えることが必要ですが、「考える」行為は、4つの思考モードの組み合わせであるとしています。
- 俯瞰する
- 分類する
- 掘り下げる
- 混合する
そしてコンセプトの次は最後となる「アウトプット」。
「ブレインライティング」や「チェックリスト法」などみんなでアイデアを広げ、リボン思考の図のようにまとめたコンセプトをもう1度広げていき、そして「具体化」していきます。
アウトプットの最後の仕上げは、「物語(ストーリー)になっているかどうか?」。
魅力的なストーリーが語れなければ「再検討の必要あり」となります。
アイデアは才能ではない
本書ではリボン思考の「インプット」→「コンセプト」→「アウトプット」というフローから考えを導き出すための事例や方法を紹介しており、アイデアを考え生み出すのは決して一部の天才だけでなく、訓練すれば誰でも考える力を学ぶことができるとしています。
リボン思考を学ぶことで、伝える力、書く力などアイデア以外にも色々活用できそうです。